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サッカー戦術本 レビュー

サッカーの戦術に関する本を紹介!

《戦術本》元ACミラン専門コーチのセットプレー最先端理論

ビオの最先端のセットプレー理論、そしてその背景にある哲学の全体像をわかりやすく整理した初めての本である。』 ―――片野道郎

 

 

 著者:ジョバンニ・ビオ/片野道郎

 

 

 

著者のジョバンニ・ビオはサッカー界においてはとても珍しい、セットプレーの専門コーチの経験がある人物です。キャリアとしては、イタリアやイングランドUAEなどでクラブチームに携わってきたそうです。

 

 

数シーズン前のセリエAで、モンテッラ監督が率いるフィオレンティーナがセットプレーから多くのゴールをあげているというのは知っていましたが、この方が専門コーチとして指導していたのは知りませんでした。確か、その時のフィオレンティーナは上位に食い込んでいましたから、いかにセットプレーが重要だったかが分かります。そのあとは、ミランのコーチとなり、本田圭佑を指導したこともあるそうです。

 

 

この本は、コーナーキックなどのセットプレー時に、ただ単に相手ゴール前に背の高いプレイヤーを送り込むだけの戦術に一石を投じています。ビオ曰く、セットプレーには1シーズンで15ゴールを取るストライカーと同じだけの価値があるそうです。確かに、前述したフィオレンティーナの時は年間でセットプレーから23ゴールを生み出していましたし、舞台が大きくなればなるほど、その意味が増してきます。

 

 


セットプレーの最大のメリットは、攻撃側が主導権を握って戦術を組み立てられる点にあります。守備側は必ず後手を踏むことになります。

 

たとえば、コーナーキックの際にショートコーナーをしようとキッカーの近くに選手を配置すれば、守備側も同じくそこに対応する選手を置かなければなりません。もしそうしなければ、サイドで数的不利で仕掛けられてしまうからです。このようにして、攻撃側がショートコーナーを行なおうとすれば、守備側の選手をゴール前の密集から引っ張り出すことができ、ゴール前でスペースが作りやすくなります。

 

 


ここでは簡単な一例を挙げましたが、ビオが実際に使用していた他の戦術も具体的に載っています。セットプレー戦術を設計するためのセオリーも細かく書かれています。また、コーナーキックに限らず、フリーキックゴールキックについても取り上げられています。ですので、サッカーに残された最後の未開拓地と言われるセットプレーについて全体像を理解するにはもってこいの一冊かと思います。

 

 

 

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