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サッカー戦術本 レビュー

サッカーの戦術に関する本を紹介!

《戦術本》アンチェロッティの完全戦術論

『サッカーはこれまでも、そして今も私の人生であり、私の仕事だ。それは、多くの仲間たちと共に築いたたくさんのストーリーによって成り立っている。』 ―――カルロ・アンチェロッティ

 

 

著者:カルロ・アンチェロッティwithジョルジョ・チャスキーニ 

訳者:片野道郎

 

 


イタリア、イングランド、フランス、スペイン、そして今はドイツで、各国のビッグクラブを率いてきたアンチェロッティ。彼のように、いろいろな国でチームを率いてきた経験のある監督はそうはいないのではないでしょうか。

 

 

私個人としては、ミランにいたころの印象が強いです。ベンチのテクニカルエリアでずっとガムを噛んでいるというイメージです。あまり感情を表に出すタイプの人ではなくて、冷静沈着でどっしりとした態度の監督でしょうか。

 

 

 

一般に監督の仕事ぶりはというと、試合中にベンチにいるときの姿か、試合前後の会見で話している姿しか、ファンの人には見えてきませんよね。ですが、この本を読んで、監督の見方が大きく変わりました。

 

 

プロの世界ですから結果が求められるのはもちろんのこと、監督というのはとても微妙な立場にいるのだなと感じました。選手、スタッフ、クラブの経営陣、ファンなど、それぞれの関係性や求めるものがある中で、さまざまな決定をしていかなければなりません。マネジメントのバランス感覚が問われる仕事です。

 

 

出場機会の与えられない選手からは不満が出ますし、獲得してきた選手を使わないと経営陣から不満が出ます。ですが結果が出ないとファンから不満が出る。経営陣やクラブのオーナーからは使用するフォーメーションのリクエストもあるそうです。そんな中で仕事をしているわけですから大変です。この本を読んで、監督の仕事を詳しく知ってから、すべての監督に対してリスペクトの気持ちが湧いてきました。常人の成せる業では到底ないです。

 

 


戦術やフォーメーションに関しては、自分はこのシステムしか採用しないという監督もいる中で、アンチェロッティはそのクラブにいる選手の個性を生かして柔軟にシステムを使い分ける方が良いという結論に至ったそうです。

 

 

 

そんな中で、ミランで編み出されたのが、クリスマスツリー、4-3-2-1というフォーメーションです。これは一種のギャンブル的な挑戦だったようです。攻撃にタレントが揃っており、攻撃面では良さが十分に発揮されるシステムだったのですが、守備面では構造上様々な問題が引き起こされていました。

 

 

 

そこで、アンチェロッティは、守備時には中盤の並びを変えて、4-4-2で守るという攻守で異なるフォーメーションを採用しました。このあたりに、監督としての柔軟さが表れていますよね。詳しくは本の方で読んでいただくことにしましょう。とても面白い内容になってます。

 

 

 
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