サッカー戦術本 レビュー

サッカーの戦術に関する本を紹介!

《戦術本》サッカー好きほど知らない 戦術の常識

『「個人戦術」という視点で、さまざまなワールドクラスの「駒」たちが、どのような個性を備えているのか。その一点に絞って分析を展開した。』 ―――清水英斗

 

著者:清水英斗 

 


今やサッカーの戦術に関する書籍が数多く出版されていますよね。4-4-2や3-5-2などのフォーメーション表記を使って、選手をどのように配置するのが良いのかを考える内容がその中でも多くを占めています。

 

 

 

ですが、私のようにサッカー未経験者の人たちにとっては、試合を見るときにフィールド内に散らばった22人の選手たち全員がどう動いているのかなんて簡単に見きれませんよね。その点、この本はハードルが低く、読みやすいです。選手個人のプレーのみを分析しているからです。

 


例えば、メッシやクリスティアーノ・ロナウド。小柄なメッシがどうして大男たちに引けを取らず、スーパープレイをすることができるのか。ロナウドがスーパースターと呼ばれるゆえんは、どこにあるのか。この本を読んでいるととてもワクワクします。

 

 

あと、個人的には、ディフェンスの選手についても豊富に扱っているのがうれしいです。ディフェンスの選手はフォーワードの選手と比べると、やはり注目されにくいですよね。そういう選手たちについて詳しく知ることによって、サッカーの見方がずっと深くなったような気がします。試合観戦中に、ディフェンスの選手がどのように動いているのかが目に入るようになりましたね。

 


日本人選手も数人紹介されています。香川、柿谷、本田、長友、川島の5選手です。これは2013年に出版された本ですが、香川、本田、長友の3人は今も欧州の名門クラブに在籍しています。出番に恵まれない選手もいますが、長く活躍しているのだなと感じるところであります。インテルファンの私からすると、唯一インテルから長友選手が取り上げられていてうれしいような、寂しいような。インテルが再び欧州の大きな舞台に帰ってくることを期待するばかりです。

 

 

さて、最後に話が脱線しかけましたが、とても読みやすい本でした。少し古い本ですが、今改めて読んでも、充分な内容です。今もバリバリ活躍中の選手ばかり登場します。サッカーは11人対11人のチームスポーツですが、個人に焦点を当てたこの本ぜひ手に取っていただけたらなと思います。