サッカー戦術本 レビュー

サッカーの戦術に関する本を紹介!

《戦術本》サッカー守備戦術の教科書 超ゾーンディフェンス論

 『守備における基本中の基本であり、スタンダード・・・ここには「ゾーンディフェンスとは何か」という問いに対する答え、イロハのすべてが惜しみなく書き込まれている。』 ―――鈴木康浩

 

 

著者:松田浩/鈴木康浩 

 

 

まず、この本の著者の松田浩さんですが、かつてアビスパ福岡ヴィッセル神戸を率いたことのある方のようです。この本に出会うまでは残念ながら私は知りませんでした。二年連続で、率いたチームをJ2からJ1に引き上げたという実績のある方なのですね。

 

 


本全体の印象ですが、ボリューム満点でとても内容が充実しています。ページ数がなんと301ページもありますから、かなり読み応えのある一冊です。ヨーロッパサッカー、Jリーグ、代表戦、トレーニングメニュー集などを扱っていて、どの立場の方が見ても参考になる内容となっていますね。ただ、ヨーロッパサッカーに関する内容が多めになっているので、普段Jリーグしか見ないという方には、ついていけない部分もあるかと思います。私はヨーロッパサッカーが大好きなので、かなり満足の内容でした。特に、守備に定評のあるユベントスや、アトレティコ・マドリードなどを分析しているので、ヨーロッパの守備戦術の最前線に触れることができました。図解付きの解説が理解を深めてくれます。

 


サブタイトルに『超ゾーンディフェンス論』とありますが、守備の基本概念も教えてくれています。過去の日本代表戦についても詳しく分析しているので、これまで代表戦を見てきたという方にはわかりやすい内容です。特に、2013年のコンフェデレーションズカップの分析はとても面白いです。これからの日本代表の課題についても言及されていますから、2018年のワールドカップに向けてぜひ読んでおきたい一冊ですね。

 

 

 ヨーロッパサッカーを見ていない人には分かりづらいところも多いと思います。また、価格が税込み2484円とお高いのがネックです。ボリューム満点なので仕方ないところですかね。
 しかし、私のようにヨーロッパサッカーが好きな人にはぴったりの内容と言えると思います。戦術の理解にも大きく役立ちます。バラバラにフィールド内で動いているように見えた11人の選手が、どのように連動しているのかを意識するようになってから試合の観戦がより面白くなりました。サッカーの見方が深くなりますし、未来の日本代表についてもよく考えられるきっかけになること間違いなしです。

 

 

 

 
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